キャリアを選択する権利をうまく使えていない日本人へ

「気づいたらこのまま30代になっていた」

気づけば同世代の友人が転職や独立でキャリアを動かしている中、
自分はただ毎日をこなしているだけ…。
「このままでいいのかな」と感じたことはありませんか。

多くの日本人が平凡なまま30代を迎える理由のひとつは、
「キャリアを選択する権利をうまく使えていない」からです。
学校でも会社でも、「自分で選ぶ力」を育てる機会はあまりありません。

「真面目に生きてきたのに報われない」と感じる理由

学生時代は中くらいの成績で、問題も起こさず真面目に過ごしてきた。
社会人になっても責任を持って働き、与えられた仕事をしっかりこなしてきた。
それでも30代になって気づくのです。
「頑張ってきたはずなのに、なぜ自分だけ成長していないんだろう」と。

その原因の多くは、
“失敗しないことが良いこと”と教えられてきた教育にあります。
挑戦するよりも、間違えないことを重視されてきた結果、
大人になってからも「選ぶこと」「変えること」に抵抗を感じてしまうのです。

「キャリアを考えること＝幸せを考えること」

実は、キャリアを考えるという行為は、
自分の幸せを考えることと同じです。
どんな働き方が自分に合っているのか、
どんな生活を望んでいるのかを見つめ直すことが、
本当の意味での“キャリア選択”です。

北欧では、仕事をしながらでも学び直す仕組みが整っています。
いわゆる「生涯学習」が当たり前で、
大人になってからキャリアを変える人が珍しくありません。
一方、日本では「一度選んだ道を変えるのはよくない」とされ、
学び直しや転職にネガティブな印象を持つ人がまだ多いのが現実です。

日本人が「キャリアの選択」に鈍感な理由

多くの人は、自分のキャリアを
「会社が決めてくれるもの」と思い込んでいます。
しかしそれは、
親や先生など、昔の価値観のまま信じてしまっているだけのことも多い。
昭和の時代には終身雇用が前提で、
一つの会社にいれば安定が得られました。
でも令和の今は違います。
自分で選ばない人ほど、気づけば取り残されてしまう時代です。

とはいえ、ここで落ち込む必要はありません。
大切なのは「気づくこと」です。
気づけば、変えるチャンスはまだいくらでもあります。